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TO: 「黒潮物語」小林代表 殿
FROM: SUSAKI WING Capt.H.Murai
お早うございます。
南国高知も今朝方はこの秋一番の冷え込み、肌寒く感じられます。
週末ですが積荷の方は今日も作業を続けております。
1、 FAX 及びE-Mail 拝受の件
管理会社経由でFAX 拝受致しました。メッセージボトルの掲載を拝読致し、当時を振り返っております。又、小生のE-mail
には綺麗な写真入りのメール受取りましたので船内に掲示して乗組員にも知らせております。
Message を書いた人、海に流した人、それを拾われた人には何らかの縁があったように思っております。あの小さいボトルがこうした短期間で洋上を漂い、風波、海流、潮流といった外力に翻弄されて岸辺に辿り着き、そして拾われ、返事が届くことに不思議な結びつきを感じます。
現在の船舶ではGPS システムや衛星航法といったかなり高度な計算機器を備えコンピーターで計算されていても入港時間を正確に知らせることに苦慮しており、海上に於ける外力の複雑さに難儀しておりますので、乗組員から考えると投下したボトルがこんなにも早く、しかもこの確率の高さには奇跡に近いものと思います。たとえ岸辺に流れついたとしても無人島であったり、拾った人がこうしたことに関心がなければ全く音沙汰はないことでしょう。見えない糸でしっかり結ばれていたような気が致します。 |